女攻めについて語る#1

eos:えっと、このサークルは女性向け女攻めのコンテンツを作りたいという鹿嶋さんのサークルなわけですけど、私は完全に門外漢(女)でして…本当に申し訳ございません。

鹿嶋:謝罪から入るんですね。 こいついつも謝罪してんな…w

eos:いや、だってね、鹿嶋さんのファンの方は、女攻めのコンテンツを見たいと思っていると思うので。というわけで、私のような門外漢に女攻めについて講釈してください!

鹿嶋:うん。女攻めとは、女性(自分・主格)が男性(性的対象)を一方的に攻める!ジャンルのことを言います、と個人的には思っている。

eos:いや、実際あまりにも分からない私ですから、鹿嶋さんにはかなりどういったものなのか聞いて理解に努めようとしてきたんですけども、一方的にってところが大事なかんじ?なのかな?

鹿嶋:逆に一方的じゃない場合って?(キレ気味)

eos:w すんませんw あまりそういうジャンルのコンテンツが世の中になくて困ったって言ってたよね。子供の頃から少女漫画に違和感を覚えたとかって。

鹿嶋:そうですね、小学校の頃から漫画といえば少女漫画を読んでいたんですが…自分、少女だったんで! 恋愛というジャンルは好きなんですよ、ジャンル自体は、男女の恋愛関係は。でも、少女漫画のヒーローがヒロインを口説いたり、こう、グイグイきたり…翻弄するような描写に、モヤァッ…とした…

eos:違和感をね? 不快感かな??

鹿嶋:それだねえ…。特にそれでヒロイン側が照れたり慌てふためいているのが見るに耐えないっていうか。何勝手に照れてんの?(キレ)私の望んでる展開と違う(キレ)と感じてましたね。

eos:めっちゃキレる少女…

鹿嶋:wwはいww

eos:私はちなみに少年漫画しか読まないんですけど、少女漫画読むと、まあ、違うんだけど、似たような、モヤッと感はありますね。私が読みたいのこれじゃないわ的な感じの。でも、鹿嶋さんは少女漫画を読みたいのに、そういう感じがしてたんだってことだから、想像すると辛いのはわかりますね…。

鹿嶋:そうなんですよね。あくまで女性向けの男女を描いた作品が読みたいのに、なんもない…私が望んでるもの、ない…(虚無)ってかんじ…

でも当時は自分が何を望んでいるかっていうのはハッキリ分かってなくて、ただ少女漫画の好きな展開としては、ヒロインからヒーローにキレたり、平手打ちしたり突き放したりするシーンが気に入ってたねぇ…。ヒーローを翻弄していたからかな?そういうシーンで。一瞬でも。

eos:(やっぱキレてる)この間も昔読んだ少女漫画のこのシーンに興奮したんだって紹介してくれたやつね、主人公が男の子に消えろとかいなくなれとか言ってた。

鹿嶋:真顔でね!真顔でが重要なんだよ!しかもシリアスシーンだからね、ギャグとかじゃなく。

eos:なるほどなあ…そういう少女漫画はありふれてはいないだろうね…。少女漫画読まない私からしても、少女漫画といえば少女が真顔でキレる漫画ばかりではないだろうとは思うもんな…

鹿嶋:こういうのもっとくれ…って思ってたもんね。理想としてはヒロイン側がヒーロー側を照れさせたり、一方的にね!一方的に! あるいは怖がらせたり、ヒロイン側が優位な関係というか、心を引っ掻き回すのはヒロイン側であってほしいっていうか。そういうのを望んでたんです。

eos:ふむ、なるほどなあ。で、いつ気づいたんですか?自分の好みを具体的に?

鹿嶋:少女漫画読むのやめて、中学生くらいかな?パソコンのフリーの乙女ゲームにハマったんです。でもそれでもやっぱり自分の求めてるものは少なくて。

で、サーチエンジン検索を覚えた私は求めているものを言語化して打ち込んだんですわ。

「乙女ゲーム、主人公、照れない」

「乙女ゲーム、主人公、ドS」

で、引っかかったのは、こちらのブログの記事だったんですが

おすすめの女主攻めっぽいゲーム
http://mikadorin.blog.2nt.com/blog-entry-123.html

こちらを読んで、初めて「女攻め」というジャンルを知ったんですね。

この方のブログではね、「女攻め」というジャンルについて語った記事がたくさんあって、この人私と同じだっ!!ってわかったんですよ。私と同じものを求めてる!そして、飢えている… って軽く絶望したけどね。

eos:www なるほど、なんか想像したらちょっと見えた、中学生鹿嶋の絶望が。この世に求める宝がたくさんあるかもしれないって、ぐぐるのツルハシを振り下ろしたトレジャーハンターよ。そしたら、みんな飢えてるって知ったのね。埋蔵量少ねえって分かっちゃったのね。

鹿嶋:それやんね…他に言い換えれば、病名不明の病気の原因がわかったのと同時に薬がないですって言われた感じ…

eos:やべえ絶望しかないやんそれ、暗黒やん。なんというか、生死に関わる話ですね?

鹿嶋:それを瞬時に思ったんですよ私は。このままでは私は死ぬ。人間の三大欲求を満たすものを摂取できず生きていくことは不可能だ、このままじゃ生きていけないよ!って。

eos:中学生にして死を垣間見ている。

鹿嶋:だからこそエンジンがかかったんですよね。私がなんとかしなきゃ。私が描くべきだな、自分で作らなきゃねって。

eos:そうだったんですね、じゃあ、そのブログさんに出会ったおかげだったんだね。

鹿嶋:そうだね、感謝していますね…。あのまま気づかなかったらより苦しんでたんじゃないかな、悩んでいたんじゃないかね、自分が何を求めているのかとかわからなかったから。「女攻め」っていうジャンルが好きな自分なんだってことがわかった、それだけのことだったんだってわかった。

eos:その年齢で自分は何者なのかを気づくなんてすごいな…私はずっとそんなこと考えなかったねえ…おとなになってから、あれ?自分なんか、変じゃね?みたいな、少し気づいてきたけど…。まあ、鹿嶋さんは悩みが深かったってことなんだろうね、気づくくらいに。

鹿嶋:たかが性癖、されど性癖…ですからね。結構人間の根幹を担っているんじゃないですか?

でもおかげで、雲をつかむような悩みだったけど、目的が見えたというか。これで前に進めるぜ(女攻めに骨を埋める覚悟)…って前向きになることができました。

eos:まさにそれがこのサークルの設立に至る始まりってことですね。

また、次回、女攻めについてとか、鹿嶋さんのその後(ゲームを作ろうと思った経緯とか)について、聞かせていただこうと思います!

鹿嶋:また次回~

ちなみに、件のブログの著者ホシカゲ様は現在Youtubeでも活躍されておりますよ。女攻めに関する興味深い動画を投稿なさっています!!

ホシカゲ様のYoutubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCQOFcDYjNAq2XQgpnSbuxhg

↑鹿嶋のお気に入り動画はこちら!ホシカゲ様の興味深~い女攻めのお話しが聞けます!

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4件のコメント

  1. Hachi-Octavius

    大変興味深いお話でしたね。
    私も少女漫画はなんか違うな~と子供ながらに思い、(私の場合は)女を取り合う男同士でくっつけ!と念じていた時期がありましたね。
    たかが性癖、されど性癖。自分の性癖を自覚しているかしていないかで、人生の楽しさ(生きやすさ?)はだいぶ変わってくるだろうなぁと思いました。
    嗜好と地雷は人それぞれですから、自分の本当に求めるものはやはり自分で作るしかないのかもしれませんね、悲しいことに。もし出会えたら最高ですが!
    次回も楽しみにしてます!

    • Kashima (rAKKA)

      > 自分の性癖を自覚しているかしていないかで、人生の楽しさ(生きやすさ?)はだいぶ変わってくるだろうなぁと思いました。

      ほんとうにその通りですねぇ。私の場合周囲に同じような考えの人(作品)は少ないし、そもそもアブノーマルな願望を打ち明けることも難しく感じていて…苦悩しました。私と同じような考えの人達がいることを知れて、本当に幸運だったと感じています!
      しかし子供の頃から少女漫画を見てそっちの思考にいたるとは…私が言うのもあれですけどかなり玄人ですね…!本当の性癖とは自分が自覚する前からある、天性のものなのかもしれませんね…!!
      共感してもらえて嬉しいです~!コメントありがとうございました!

  2. 本当におっしゃる通りで、私も小さい頃からあらゆる作品に散見される似たような慣習に虫唾がはしっていました
    男性優位の社会が「普通こうでしょ」みたいなのを強要していて、無意識なんでしょうけど色んな人たちがそれに従って右ならえしてるというか。
    なのでそうじゃない作品を探しがちですし、性癖的にも中々満足できない日々が続きました
    アブノーマルな趣味とかはもちろん誰にも言えませんw

    最近ではなるべく自分の趣味に近いものを色んな領域で探しつつ、あとは自分で作ってしまえないかなと企み中です
    プライベートでの実践か、それが難しければ自己満小説など作るとかならまだ現実的なのかなと

    • Kashima (rAKKA)

      コメントありがとうございます!

      >男性優位の社会が「普通こうでしょ」みたいなのを強要していて

      意識してみると「なんでそうなの?」って思うところが多いですよね…ただ、自分の好みに合う作品が読みたいだけなのに、自分の求める恋愛観?は世間のそれとズレすぎてて…抑圧された気持ちが溜まっていきますね。

      >アブノーマルな趣味とかはもちろん誰にも言えませんw

      ぶっちゃけ私も周囲に理解されることを諦めている気がします…wなのでせめて、私自身の考えや作品を発信していくことで、同じような考えで悩んでいる方の心の支えになればなぁと思います。「女攻め」が好きだとまだ気づいていない同志たちに…届けッ…!!w

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